毛糸について

① 結び目が出てきたけど不良品では・・・?

製造の段階で大体の糸長を揃える為に、糸が足りない場合は糸を結んで足す事があります。そのため、玉によっては1~2個の結び目がございますのでご了承ください。(もちろん全く無いものもあります。)結び目が5、6個も出てきたような場合には、交換致しますので事前にご連絡くださいませ。


② 編み足し分を買ったら、ロットが違っていた!大丈夫ですか?

ロットが違うと色が全然違うかということはほとんどないですが、できるなら1つの作品は同ロットで作った方が良いですね。 足らないように初めに少し余分に購入することをおすすめします。

ロットの指定があれば在庫のある限り、同じロットの糸をお送りしますがシーズン中は生産の回転が早い為、完売でご希望のロットをお届けできない場合もございます。 そういった場合は、衿や袖口、裾などのゴム編み部分にさりげなく使ったり、できるだけ目立たない箇所にご使用ください。


③ 手織りに適した糸は?

横糸は基本的にどんな糸でも使えますが、縦糸はひっぱっても伸びにくく、切れにくい丈夫な糸をおすすめします。変わり糸よりもシンプルな細めの丈夫な糸が適しています。


④ 糸に油の様な臭いがするのはなぜ?(紡毛糸)

「紡毛糸(ぼうもうし)」→ポコポコした風合いが魅力のツイードタイプの仕上がりを生かした糸です。紡毛は繊維長が短く、絡みにくく梳毛糸にくらべて糸の強度は弱いです。


「紡毛糸」は、糸に油脂成分が付いていますがこれは、紡毛は繊維長が短く紡績の段階で機械の滑りを良くする為に原毛に油脂成分を付着させて生産するからです。
※カウチンと呼ばれる糸はこのような油脂成分を付けています。


この油脂成分は紡毛糸の生産上、必要不可欠で完全に取り除く事はできませんが洗うと多少和らぎます。
しかし油脂成分を完全に取り除くと「パサパサ」した状態になってしまいますので、お手入れはニット用の洗剤(適用量)で洗ってください。

この油により、糸の風合い、つまり「膨らみ」や「ふわふわ感」が保たれており、この付着した油脂成分も紡毛糸独特のふっくらした質感を奏でています。


※紡毛糸は黒や茶の原糸の小さなネップが付着している場合がございます。
※編んでいる最中には多少、手に油脂成分が付きます。
※紡毛糸は糸の強度が弱いですが編む程度には切れたりはしません。



「梳毛糸(そもうし)」→ごく一般的に紡績機械で作られる糸です。
繊維長の比較的長い(約1インチ=2.54センチメートル)毛をよくすいて、繊維を直線状に引き伸ばすと同時に各繊維を平行状態に並べてから撚りをかけてできた毛糸をいいます。紡毛糸に比べると、摩擦に強く切れにくいのが特徴です。


⑤ 生成り糸の「精練(ソーピング)済み」と
「未精練(未ソーピング)」の違いって?

「精練(ソーピング)」とは・・・糸を染色する前に、汚れや油をきれいに洗い落とす事を「精練(ソーピング)」といいます。

弊社の「精練(ソーピング)」の方法は、繊維の風合いを落とさないように汚れや油を取り除き、柔軟剤を入れて仕上げてあります。

弊社での素材別の「精練(ソーピング)」の方法は次のとおりです。
【毛・絹・レーヨン】
中性洗剤を入れたお湯(60~80℃ぐらい)で洗ってあります。
(絹の種類によっては、アルカリ剤で洗うこともあります。)
仕上げに柔軟剤3%・平滑剤2%を入れ、風合いを出しています。

【綿・麻】
中性洗剤にアルカリ剤を入れたお湯(80~100℃)で洗ってあります。
仕上げに柔軟剤3%・平滑剤2%を入れ、風合いを出しています。


●「精練(ソーピング)済み」糸は・・・お手元に届いた時点で染色可能です。(それでも汚れなど気になる場合には御自分で「精練(ソーピング)」をしてからご使用下さい。)

●「未精練(未ソーピング)」糸は・・・糸を洗っていない状態ですので、染める前に「精練(ソーピング)」をして下さい。「精練(ソーピング)」をしないまま染めをされますと、汚れや油分などが残っている為、染めムラなどが出来る事がありますので、必ず「精練(ソーピング)」をしてから染めましょう。精錬の仕方は下記をご参考にして下さい。


<精練の仕方>
【毛】
カセはそのままの輪カセ(広げた状態)にしてください。
鍋に40度のお湯とウール洗剤を入れます。40度位の温度を保ちながら、20分~30分程煮ます。 糸は絡まらない様に気をつけながら、長い棒などで糸を上下させて まんべんなく糸全体に液がいきわたる様にしてください。
液から出し軽く洗濯機で脱水します。ぬるま湯で泡が出なくなるまですすぎます。最後に洗濯機で軽く脱水をし、形を整え陰干しします。

【絹】
カセはそのままの輪カセ(広げた状態)にしてください。
鍋に糸量の5%の割合で、重曹(炭酸ソーダ)を溶かします。
80度までの温度で、20分程煮ます。糸を出し、軽く洗います。
次に、鍋に糸量の0.2%の割合で酢酸を入れ、60~80度で5分くらい煮ます。
糸は絡まらない様に気をつけながら、長い棒などで糸を上下させて、まんべんなく糸全体に液がいきわたる様にしてください。
液から出し軽く脱水します。水ですすぎます。軽く脱水をし、形を整え陰干します。

【綿・麻】
カセはそのままの輪カセ(広げた状態)にしてください。
鍋に糸量の2%の割合で、中性洗剤を入れ、60度位までの温度で30分程煮ます。
糸は絡まらない様に気をつけながら、長い棒などで糸を上下させて、まんべんなく糸全体に液がいきわたる様にしてください。
液から出し軽く脱水します。ぬるま湯で泡が出なくなるまですすぎます。軽く脱水をし、形を整え陰干します。

■常にカセが絡まない様に十分に気をつけて下さい。


⑥ 生成り糸の「番手」について&糸の太さはどれぐらい?

糸の「番手」は、毛番表示(1/1Nm)・綿番表示(1/1s)・デニール表示(9000/1)がございます。一般的にほとんどが毛番手・綿番手表示になっております。

弊社の場合はすべての生成り糸は「毛番手表示」となっております。
「番手」とは、「糸の長さや太さ」を表す単位で、その糸が1kgに何mあるかを意味します。
「基本 1/1Nm→1kg/1,000m」です。

上記を元に、例えば「番手 4/16Nm」の場合は
4/16Nmは16000m/kgの糸の4本よりです。
1kg当り、約16,000mの糸が4本撚り合わさって出来ている糸ということを意味しています。
(太さは1/4Nm)
また、糸の太さは下記を目安としてください。

<番手>
●1/13~1/9  → 極細タイプ
●1/5~1/7  → 合細タイプ
●1/4~1/5  → 中細タイプ
●1/2.5~1/3 → 合太タイプ
●1/1.6~1/2 → 並太タイプ
●1/1.5~1/1 → 極太タイプ

<使用針の目安>
●極細タイプ → 棒針0~2号 / カギ針2号
●合細タイプ → 棒針1~3号 / カギ針2~3号
●中細タイプ → 棒針2~4号 / カギ針2~4号
●合太タイプ → 棒針3~6号 / カギ針3~5号
●並太タイプ → 棒針6~10号 / カギ針5~7号
●極太タイプ → 棒針10号~ / カギ針8号以上


⑦ なぜ、毛糸ラベルの針の号数と
作品の編み図の針の号数表記が違う場合があるの?

毛糸のラベル表記と、編み方図の針の号数が異なる場合があるのは、作品考案者がデザインやシルエットなどを考慮して、一番良いと思う針で製作するからです。
標準ゲージとは、その毛糸の「風合いを重視したゲージ」です。

あえて標準ゲージではなく、ローゲージ(ゆるく編むこと)、ハイゲージ(きつく編むこと)で多種多様な仕上がりになるということも手作りニットを楽しむことのひとつです♪


⑧ 作品の使用糸が廃番なんですが、どうしたらいいですか・・・

作品で使用の糸が終了している場合は、編み図の使用針・ケージを目安にしていただき、同じような太さの糸で編んでいただく事も可能です。

ただし編み手によりゲージが異なりますので、ゲージがゆるくなる場合は、針の号数を下げて、少しきつくなる場合は針の号数を上げて編んでください。